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昭和の献上米

 令和となり、この秋、天皇の即位後に行われる大嘗祭で、神々へ捧げられる新米が京都府産と栃木県産が選ばれた話題がニュースで流れておりました。京都産米は、隣接の南丹市八木町とのことですが、今を遡ること約90年前の昭和3年11月に、ここ南桑田郡宮前村(現在の亀岡市宮前町)から、御大礼奉祝の為に白米(大和日出)一俵を献上した書状が自治会に残されております。

 調べてみると、当時の斎田は京都府ではなく、滋賀県と福岡県の二か所だったので、自治会に残されている白米献上の書状は、昭和天皇即位奉祝の為の献上であったと推察されます。ともあれ、大正の御代から昭和の御代に代わる際の、名誉ある献上米が、この地であったことに驚くとともに、誇らしく思います。