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災害時声かけ人材養成研修

 京都府南丹広域振興局が主催の研修会に参加しました。前川振興局長の挨拶のあと、京都府防災企画課の永山主事より、京都府が提供しているマルチハザード情報提供システムについて、捜査と活用方法について説明がありました。

 続いて、関西大学の元吉教授から「災害時声かけ人材による地域防災力の向上」と題して、心理学を応用した切り口で、避難行動に結びつける条件などを講演いただきました。

 元吉教授の内容は、行政機関などから発信される避難情報に、該当地域の住民の反応(行動)が鈍い理由を、臨床心理のデータ、人間の感情・認知の統制メカニズムから分かりやすく解説していただきました。それによれば、(簡単に言えば)住民の大半は、危険が近づいていても、過去の経験などから、すぐに避難しようと思わない、それは、避難所が快適さに欠け、また居心地が悪い、ということとも関係するとの話です。例えば、台風が来るので、近くの温泉に行こうかとなれば、進んでも行くだろう、という事です。

 非常に示唆深い内容でした。