福知山に亀岡の大河ドラマ館と同時期にオープンした「光秀ミュージアム」が、先日、入場者1万人を突破したそうです。亀岡の京都サンガスタジアムに併設している「大河ドラマ館」のほうは、まだ1万人には達していないように聞いていたので、福知山の様子を見学に行ってきました。亀岡から国道9号線で1時間余り、福知山城公園内の佐藤太清美術館の2階フロアにありました。内容としては、亀岡のドラマ館と同様、NHK大河ドラマ「麒麟が来る」の関係資料やパネルが設置してあり、光秀の動向を説明する動画なども放映されていました。ただ、一言でいえば、規模は亀岡の半分程度、内容も変わりません。ここの施設だけが単独であれば、いくら広報で頑張っても1万人が訪れるようなものではありません。やはり公園内の中心に鎮座している福知山城の存在抜きには語れません。このミュージアムを訪れた人の大半は、福知山城天守閣への入場をしているものと思われます。
そう考えたとき、どんなに資料やパネルを並べても、実際の館・城がそこに存在していることの大きさ、影響を感じざるを得ません(福知山城の建物自体は昭和になって復元された鉄筋作りの現代建築物ですが)。そして亀岡にも、象徴としての亀山城の建設が望まれます。亀岡女子技芸専門学校の校舎を活用して利用されている亀岡文化資料館の展示スペースやキャパシティの課題を解消するために亀岡市立博物館の設立が望まれるところですが、可能であれば、亀山城を博物館として復元・建築する、というのはどうでしょうか。お隣の南丹市には園部城を模した国際交流センター、そこに併設した南丹市立文化博物館があります。亀岡市も本格的な文化施設の設置を検討していただきたいと思います。
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