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田植え本格化

 宮前町内での田植え作業が始まっております。今月中旬あたりが作業のピークとなる見込みです。

 現在では、大半が乗用田植え機を使い、短時間で作業を終えることができていますが、50年ほど前なら、水田に目安となる縄を張り、人力で作業をしていたものです。そのため、人手も必要となり、時期の違う他の地域の方や親せきが応援に来るという風景がありました。民俗学では、このような労働交換のことを、「ゆい」「もやい」「てまがえ」「ゆいまーる」などと呼ばれていることが説明されています。現在、機械化されて、少人数、一家庭だけで行われている状況からすれば、地域や人同士のつながりが強固であった時代は、つらく、しんどい時代ではありましたが、ある意味、良好な社会関係(人間関係)があったと言えるのではないでしょうか。